こてゆび雑記文庫

こてゆびってオタクの雑記が溜まっていくだけです

おめでとうと、ありがとうと、これからも。

2018年4月19日。

午前2時頃だったかな。

 

私は自称音MAD作者、こてゆび。

ド深夜にニコニコで音MADを聞いていた。

まあそれ自体はよくあることだった。

でもこの日は、知らないキャラクターが映っているサムネイルに惹かれた。

「なんだこの素材?かわいい娘だな…」

これが最初の感想。音MADを見ている以上私の目には「素材」として映っていた。

名取さなって言うんか、この娘もバーチャルYouTuberなのか」

最近バーチャルYouTuberを見始めたばかりの私は、折角だからということでチャンネルのページに飛んだ。

 

そこにあった投稿動画は2本。自己紹介と、八分音符ちゃん*1実況。どちらも短い単発動画だったので両方サクッと見れた。

「バーチャルサナトリウムにいるナース。年齢は17歳。猫が好き。」だそうだ。

かわいかった。見た目がかなり好みだったし、声もかわいかった。その日のうちにチャンネル登録してしまった。Twitterもフォローした。

ただでさえ他にもバーチャルYouTuberを登録していたのに、追いきれるか不安でしかなかった。

それでも、「この娘素材に何か音MADを作りてえな」と思うのは時間の問題だった。

 

 

2018年5月20日

これもド深夜の出来事。

数日前から作っていた音MADを完成させた。

彼女は動画だけではなく配信もするようになった。その配信も使い、合計で2本の音MADを投稿した。

 本人に見てもらえて、感想もくれたことが何より嬉しかった。

作ることの楽しさとは別の、「モノを作る喜び」を新たな形で再認識した。

この辺りではもう名取を「推し」として認識していた。

 

 

2018年8月26日。

注文していたアクリルフィギュアが届いた。

初めて名取のグッズに手を出した。

自分の好きなVtuberのグッズを初めて買った。嬉しかった。

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2018年11月1日。

名取さなが好きすぎて「名前が同じ」という理由で宮城県名取市に行った。*2

ちゃんと朝に行って「おはようございナース🍆」*3とツイートした。えらすぎ。

自分で勝手に満足して帰った。

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2019年1月1日。

名取の音MADを新しく作った。

音声は別の方。私は動画担当。

Vtuber縛りの音MAD合作ということで声を掛けられたときは二つ返事で承諾した。

この合作は参加者がすごすぎて肩身がめちゃくちゃ狭かった記憶がある。それでも完成させたのは名取が好きという気持ちが揺るがなかったからであろう。

 

 

2019年8月10日。

名取のLINEスタンプが出たので買った。

妹に初めて送った。

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2019年9月4日。

名取初のオリジナルソング「さなのおうた。」を聞いた。遠出の最中だったのですぐには聞けなかったが、聞いた直後に感情ツイートをした。


名取さな - さなのおうた。【オリジナルソング】

 

初めて聞いた時からだったが「わたしここまでこれたよ」の歌詞がすごく刺さる。

この時点で2年弱名取のことを推していた私は「随分大きくなったもんだなあ…」と本当に後方で腕組している人間のような感想が出た。

 

 

2019年10月19日。

渋谷で開催された「バーチャルスクランブル」というイベントに行った。

個人勢Vtuber複数人のグッズが販売されるというイベントである。

名取さなは個人勢といって、企業に属しているVtuberではないので、グッズの展開は企業と比べると容易ではない。(らしいけど俺もよく知らない。まあ自分一人でやるってことだから相当な労力がかかるのは確か。)

その名取がグッズをいくつも手に入れることのできるまたとないチャンス。私は関東民なので渋谷も近い。行かないわけがない。

過去記事に全部書いた。

koteyubi.hatenablog.com

 

 

2020年1月25日。

一年ぶりに名取の音MADを完成させた。

久々に名取に見てもらえて嬉しかった。

いくらネットミームに明るい名取でも、一転攻勢先のネタは知らないのでは…と思ったが杞憂だった。ガッツリ知ってた。*4

 

 

2020年3月3日。

名取駅再訪。「名取」から「さな」へ行った。

名取が好きすぎてとうとう漢字が正しいかもわからない「さな(佐奈)駅」に行ってしまった。

過去記事に全部書いた。 

koteyubi.hatenablog.com

  

 

2020年3月7日。

名取さなの単独イベント。個人勢ででっかい規模のリアルイベント。夢みたいだ。

 

…しかし夢に終わった。

 

未知の疫病によってイベントは中止。代替でYouTube配信で新曲などお披露目となった。

過去記事に全部書いた。

koteyubi.hatenablog.com

  

 

2020年6月20日

名取さなフィギュア着弾。

生まれて初めてフィギュアに手を出してしまった。

過去記事に全部書いた。 

koteyubi.hatenablog.com

  

 

2020年9月4日。

音MADを投稿した。

といっても、これは名取の音MADではなく鉄道の音MAD。

「名取」から「さな」に行った時の車内放送で音MADを作った。

過去記事に全部書いた。

koteyubi.hatenablog.com

 

 

2020年12月29日。

ニコ生を見た。名取のニコ生自体は2回目。前回も楽しかったので期待していた。

動物園と遊園地に行くというシチュエーションだった。

アーカイブの動画版。続きはプレ課金必要。

ちなみに、初のニコ生時点では一般会員だったが名取の放送のためにプレミアムに入り直した経緯がある。*5 

   

 

ここまでは昨日までの名取さなを知ってからの私の記憶である。

もちろん普段の動画や配信も思い出がいっぱいだが、私にも人生がある、全ての配信や動画を見られているわけではない。それでも、名取を追いかけようとした。応援したかった。その一つの形が音MAD。私は絵も描けないし音楽も作れないが、音MADなら辛うじて経験がある。それで名取のことを知ってもらおう、応援しよう、それが結実したときの嬉しさは計り知れないものだった。

自分の欲を満たすために推しを利用してるのではないかと思う日もある。何の力にもならないのに自分勝手なことやってエゴサの邪魔してるんじゃねえかと思う日もある。

でもそれって結局名取さなが好きだから起こりうる行動なのは間違いない。

それが善いか悪いかは置いといて、自分でも思う。

ここまで好きになっちまったんだなあ…」と。

 

 

2021年3月7日。

夢は、現実となった。

さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会- Powered by mouse

私はネットチケットを購入し画面に食い入っていた。

かわいい歌。面白い企画。最高だった。

あんま言うとネタバレになりそうなので中身言えんけど。あと有料だし。

一年越しにあれやこれやを楽しそうにしている名取を見ていた。本当に良いものだった。

 

最後にせんせえに向けて名取が手紙を読んでくれた。かなり感極まった。

しかし、私は自分の感情をそのまま表に出すことを無粋だと思い込む人間である。

だから涙は出なかった。

 

最後に歌ってくれたのは「さなのおうた。」、せんせえなら知らない人はいないあの曲。この曲は何度も聴いて何度も涙腺に堪えた曲。

いつも決まって限界になるフレーズは決まっていた。

「わたしここまでこれたよ」

 

ここまで来れたな名取…

 

しかし、私は自分の感情をそのまま表に出すことを無粋だと思い込む人間である。

 

それでも涙は溢れ出た。

 

「名取ぃ…ッ…………ぃぃ…………いっ…………………名取ィ……………!!!!!…………っ………ぃっ…………………………!!!!!!!!!!!」

 

何を言ったか覚えてねえけどもう限界だったんだよ

ただただ「名取」と叫びながら画面に向かって人には聞かせられんような嗚咽を漏らしていたんだ

俺は今までの3年弱名取さなという存在を知ってからここまでで自分にとって大きな存在になってしまったんだ

俺をいつぞやぶりに泣かせた罪は重いからな名取

大変なこった

どうしようもねえな

俺はただただ名取が好きで好きでしかたないんだ

かんじょうのやりばってのはどこにもないんだね

やばい

すきだよだいすきだよなとりほんとうに

どこまでもついてくからな

でっけえよ俺の推し

初めてみた日のことが嘘みてえだな

去年も似たようなこと思ったはずだけどこれはズルいだろうよ

古参面ってあんまし良くないかもしれんけど、名取のことをこの時期から推せていたことを誇らしく思っちゃう でもだからこそ感情が感情なんだろうな、感情が環状だ、出口がない、はけ口がない。

だからこそ今書きたかった、いまこの気持ちが薄れないうちに

 

 

初めて知った時は「この娘かわいいな」程度だったのに

「モノを作る喜び」を知ったのに、誕生日に合わせて何も作れないし

グッズにそんなにお金を掛けられるわけでもない

関係ない場所なのに名取駅とか佐奈駅とか言って自慢するし

いつも楽しい配信をしてくれる名取に自分は何もできてないと思い

 

「こんな自分でいいんだろうか?こんな俺でも名取を推していいのか?」

 

杞憂だった。

 

貴方にとってはちっぽけなことかもしれないけれど、私にとってはとても大きな出来事だったんだよ

 

初めて知った日のこと

音MADを見てもらえた日のこと

エゴサ力に震えた日のこと

名前と同名の駅に行ったこと

日々の楽しい配信のこと

 

一年前のこと

そして今日のこと

 

全てがでっかいの、俺にとってはでっけえの。

こんな自分でも、本当に好きだと思えるVtuberがいるんだよ。

 

自身を持って今なら言える。

 

 

見てくれよ、俺の推しを。
名取さなって言うんだぜ。
かわいいだろ?

  

 

*1:声で操作するゲーム

*2:後に実際に名取市とのコラボも催された。

*3:名取さなの配信での挨拶

*4:クンナ・ダッシュ、もしくはシュガクンで検索してみよう

*5:投稿動画を入れてたマイリスが上限だったのも理由の一つだった。