おはようこんにちはこんばんはこてゆびです。
毎年恒例ではありますが、3月7日の出来事を綴った限界オタク記事です。
名取さなに興味のない人は読んでも死ぬほどつまらないと思います。
ですが、今回鉄オタもしてきたので「鉄分多めの前編」と「ネタバレ込の後編」に分割してお話しようと思います。
この記事は鉄分多めの前編です。お間違いなきよう。
鉄道と名取両方に興味がないと死ぬほどつまらない需要の需の字もない記事です。
「さな」から「川崎」に行った経緯
みなさん、さな駅をご存知でしょうか？
さな(佐奈)駅とは、三重県多気町という場所にある小さな駅です。名古屋からの場合、特急列車と普通列車を乗り継いで2～3時間くらいで辿り着けます。しかしこの駅は一日に10本程度しか列車が来ないので、行くのも戻るのも大変です。
駅周辺は住宅や神社が、川を渡って道路沿いに出るとコンビニが1軒と飲食店が2軒ほどあります。
私は以前、名取駅からさな(佐奈)駅までのきっぷを作り、実際にその移動をしたことがあります。詳細は過去記事参照。
この移動をしたのは2020年で、名取が初めて誕生日イベントを開催を予定していた年です。なので佐奈から帰ったらイベントに参加しようと、そういう算段でした。
詳細はこっちの過去記事にも書いてあります。
この直後から、3月7日即ちさなの日にさな(佐奈)駅へ行くという目論見は立てていました。しかしそれは容易なことではありません。なぜなら、3月7日には先述した通りばくたん*1が開催されるからです。佐奈駅は三重県にあり、ばくたんの会場であるチネチッタは神奈川県にあるため、両方を一日で訪れることは可能ですが大変です。
でもしたくなっちゃうのが鉄オタの性なんだよなあ～～～～～～～～～～～～～
なのでやりました。
3月7日さなの日に「さな(佐奈)」から、今年のばくたん開催地である「川崎」に向けてきっぷを作りました。
それがこちら
行程は以下の通り
| 駅名 | 発時刻 | → | 列車 | → | 着時刻 | 駅名 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 佐奈 | 10:57 | → | 普通列車 | → | 11:07 | 多気 |
| 多気 | 11:18 | → | 特急南紀 | → | 12:41 | 名古屋 |
| 名古屋 | 13:49 | → | 新幹線 | → | 15:17 | 品川 |
| 品川 | 15:45 | → | 普通列車 | → | 15:54 | 川崎 |
同じことをやりたい人はいないかもしれませんが、もし同じきっぷを作りたい方がいたら、これと同じルートにしてください。理由は鉄オタの面倒な話が始まるので割愛します。
…下に小さく書くから鉄オタだけ読んどけ
～～～ここから読み飛ばしゾーン～～～
【鉄オタ向け】
JRの運賃計算のルールとして、「長距離(201km以上)のきっぷを使う場合、大都市の周辺の駅はまとめて中心駅発着として扱う」というものが存在します。その中で横浜市とその周辺駅は「横浜市内」というエリアとして扱われています。図1の緑色に塗られたエリアが横浜市内エリアです。このルールによって、「横浜市内エリア」内の駅を発着とする場合は横浜駅発着の運賃として計算されるが、「横浜市内エリア」ならどの駅から出発(到着)してもOKになります。横浜駅以外でも関内だろうが長津田だろうが戸塚だろうが構いません。
この場合、「横浜市内エリアならどの駅で出発(到着)してもOK」という意味で、きっぷには「[浜]横浜市内→岡山」とか、「金沢→[浜]横浜市内」という風に書かれます。
じゃあそれが今回の「佐奈→川崎」とどう関係してくるかという話です。
この行程で移動する場合、ベタなルートとしては、図2のように新幹線を新横浜で降車して、横浜線に乗って東神奈川まで、そこから京浜東北線に乗って川崎に向かう、というルートが思いつくでしょう。ただここで問題が生じます。
川崎駅は川崎市にあるクセして横浜市内エリアにまとめられている*2ため、この経路で乗車券を発行すると、「佐奈→[浜]横浜市内」の表記になってしまいます。つまりこのルートでは「佐奈→川崎」と書かれたきっぷが作れないのです。
しかし諦めるのはまだ早い。先述した「長距離(201km以上)のきっぷを使う場合、大都市の周辺の駅はまとめて中心駅発着として扱う」ルールには例外があります。それは、大都市周辺エリアを通り過ぎてからもう一度入りなおす(またはその逆の)場合です。そのようなルートを指定すると、運賃計算もちゃんと正しいルートになり、エリア内でもどの駅から出発(到着)してもOKというルールは使えません。
この場合、きっぷには発着駅として指定した駅が単独で書かれます。先述したルールが適用されなくなり、決まった駅でしか乗り降りができなくなるためです。
今回はこれを利用して、図3のように新幹線で(新横浜もとい横浜市内を一旦通り過ぎて)あえて品川まで乗ってから東海道線で川崎に向かうことで、降車駅に川崎を単独指定できるのです。ただし運賃は図2のルートより少し高くなります。
鉄オタじゃないのにここを読んじゃった人向け：超簡単に言うと、川崎駅は「横浜の仲間」という謎ルールがあります。その謎ルールのせいで、新幹線を新横浜で降りちゃうルートでは「佐奈→横浜の仲間」と書かれてしまいます。でも新幹線を品川で降りるルートならソレを回避して「佐奈→川崎」と書かれたきっぷを作ることができます。
ウダウダ書きましたが一言で言うと、新幹線は新横浜なじゃくて品川で降りろってことです。
～～～読み飛ばしゾーン終わり～～～
んで、やっぱり切符を作るだけじゃもったいないと思ったので、今回も実際に移動しました。今回は前日に三重県津市のネットカフェに宿泊して、翌朝佐奈駅に向かいました。
あと、前回は全部鈍行で行きましたが、今回はばくたんに間に合わないとマズい&先述した川崎着のきっぷを作るという都合があるので新幹線を使って行きます。
実際に移動してみた
今回はネカフェから徒歩10分とのところに高茶屋という駅があったので、朝はそこからスタートです。
乗換1回、40分ほどで佐奈に到着です。
佐奈駅を散策
まずは3月7日さなの日に佐奈駅を訪れることができたということで名取さなと記念撮影(？)。以前訪問した際にはまだなかったグッズの下敷きをかざして撮ると…
まるで名取がさな(佐奈)駅に来たように見える…見えない？
折角なので「#さな歩き」に投稿しようか悩みましたが、誕生日当日ということもありばくたんに関係のない写真なので控えました。
それから、駅近くのコンビニでイベントのチケットも発券しました。さな(佐奈)駅の近くで「さなのばくたん。」のチケットを発券したのは恐らく私が最初じゃないでしょうか*3。
佐那神社にも行きました。佐奈ではなく佐那らしい。ここまで来てなんもしないのもアレなんで参拝してきました。ばくたんが無事に開催され良いイベントになりますようにと。
駅に戻ってきっぷとアクキーで撮影。意外にもここに滞在していた一時間では「さなの日に佐奈駅訪問」をしている人は私以外見かけませんでした。到着時に降りたのは私だけで、駅で見かけたのは列車を待つ地元の女子学生1人だけでした。
そうこうしてるうちに列車がやってきました。いよいよ実際に「佐奈→川崎」のきっぷを使って川崎まで向かいます。
新型特急に乗車
佐奈から乗った列車はたった2駅で終点の多気に到着。この駅で早速乗り換えが発生します。
ここから乗るのは11:18発 特急南紀4号 名古屋行き。この南紀という特急は最近新型車両が入ったばっかりなので少し楽しみにしていました。あまり待たずに列車がやってきました。この列車で名古屋まで向かいます。2両しかないので少し混んでましたが窓際に座れました。
最初で最後の乗継割引
この特急は「乗継割引」という制度を使って安く乗ることができました。「乗継割引」とは、新幹線と特急を乗り継ぐと、特急の料金が半額になる制度のことです。スゴいお得な制度なんですけど、今年の3月16日でこの制度は廃止になってしまいます。私は今までこの制度を使ったことがなかったので、この恩恵を受けるのは今回が人生で最初かつ最後となります。
先ほど少し述べましたが、この特急は最近新型車両になったばかりです。旧型車両(キハ85)も少しだけ乗ったことがあるんですけど、それと比べると音がとても静かです。今までの車両はディーゼルエンジンで動いてたので力強い音が響いていたのですが、新型車両はバッテリーも駆使するハイブリッド車両なので静粛性に優れています。そしておニューの列車は設備が充実しています。最近の特急には必須ともいえる充電用コンセントも備えられており、バッテリーの心配もありません。
待ち時間で音ゲー
時刻は12:41。定刻通り名古屋に到着です。ここからは新幹線に乗るのですが、今回は予約した新幹線まで1時間くらい時間が空いているのでここで飯やら音ゲーやらしようという算段でした。とりあえずゲーセンに向かいました。
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というのも、この3月7日からSEGAの音ゲー「チュウニズム」に名取さなの楽曲「パラレルサーチライト」が追加されたのです。リザルトはご覧の通り、なぜかADVANCE*4だけAJC*5。MASTER*6は普通にむずかった。いつかAJ*7したい。
別に川崎に着いてからやっても良かったんですが、同じことを考えているせんせえ*8が多いだろうと予測、特に遠征組はゲーセン自体ない町に住んでいる可能性があるので、いつでもできる私が川崎でこの日やるのは控えようと考えていました。
新幹線には少しこだわりを
なんだかんだでゲーセンで時間潰してたらいい時間。駅のホームできしめんでも食べようと思ったんですがまさかの外待ち。新幹線に乗り遅れたらマズいので今回はやめにしました。
売店で軽食を買ってたら私の乗る新幹線がやってきました。今回乗るのは13:49発 のぞみ372号 東京行きです。この列車は、この日の上り新幹線で唯一列車番号に「37」がついています。折角なら乗る新幹線にもこだわりたい、その気持ちで時刻表とにらめっこしてたら、この列車を発見しました。
～～～ここから読み飛ばしゾーン～～～
これ後で別の人に言われて気付いたんですが、372を「さなと2人」とも捉えられますね。
…確かに私はそんなことをしたいとは思っています。普段外に出ることが難しい名取を外の世界に連れていきたいんです。とはいえ佐奈から川崎に行くだけなんて鉄オタ行為に名取がさらさら興味なくたって不思議じゃないです。この移動行為自体、俺が名取と一緒にいたいだけの方便かもしれません。私は名取と旅がしたいトリッパーではなく、名取との共存に心酔するトリッパーなのかもしれません。
～～～読み飛ばしゾーンおわり～～～
一度決めたら徹底的にやります。座席番号にもこだわりたい。最初に思いついたのは7号車10番*9でしたが、7号車は予約時点ですべて満席。次いで3号車7番や3号車16番*10も考えましたが、3号車は自由席なので特急券には座席番号が書かれないし、そもそも座れない危険があります。12号車24番*11があれば取ってましたが、そもそも新幹線は20番席までしかありません。他にも考えたような気がするんですが席が埋まってたり何なりでもう本当に思いつかない。マジで。
苦肉の策として、私が名取のことを知った日、私にとって原点の日である4月19日から「4号車19番」をチョイス。ここは予約時点で空きがあったので確保できました。
というわけで名古屋からは快適に高速移動です。売店で買ったみそかつサンドで申し訳程度の名古屋要素を摂取して、あとは音楽聞いたりして時間潰してました。
1時間半もすれば品川に着いてしまいます。流石弾丸列車。
慣れた地なのに緊張感
ここまで来たら庭みたいなもんです。なんせ最寄から電車で40分で辿り着ける都心の駅ですから。
でも正直今日は緊張感が凄まじいです。無論この後のイベントをモロに意識しているからです。ていうかそのために川崎に行くんです。佐奈から来てるかどうかは緊張感において大きな問題じゃありません。
最後に乗るのは15:45発 東海道線の沼津行きです。もう次の駅が川崎です。10分足らずで到着します。
川崎着弾
川崎着弾ッッッッッッッッッッッッッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
というわけで無事に川崎に到着しました。
列車が遅れることもなく着いて安心しました。数年前からの企みをついに実行できて達成感に浸ることができました。
今回は新幹線移動だったので鉄オタ的にはあまり苦労するものではなかったですが、ばくたんに向けて士気を高める前哨戦としては十分なものだったと思います。
とはいえ開場(17:30)まではまだ1時間以上も時間があるので、どこかで休憩することに。
…そういえば、TLで手紙を書いて渡そうとしているせんせえが何人もいたな。
…最近特にそうだけど、俺は名取から貰ってばかりで、礼の一つも言ってないや。
いっちょ書きますか。
後編に続きます。
