こてゆび雑記文庫

こてゆびってオタクの雑記が溜まっていくだけです

【2024年3月7日・後編】この声は確かに届いているんだ

【警告!】この記事には2024年3月7日に開催された「さなのばくたん。-王国からの招待状- Powered by mouse」のネタバレが含まれています。まだ内容を知らないせんせえは先に配信のアーカイブ視聴を強く推奨します

 

この記事はばくたん現地の感想と、オタクの感情放流が一緒くたに含まれたとんでもない記事です。共感性羞恥等感じたら直ちに閲覧を中止してください。

 


 

おはようこんにちはこんばんはこてゆびです。

 

毎年恒例ではありますが、3月7日の出来事を綴った限界オタク記事です。

名取さなに興味のない人は読んでも死ぬほどつまらないと思います。

ですが、今回鉄オタもしてきたので「鉄分多めの前編」「ネタバレ込の後編」に分割してお話しようと思います。

 

この記事はネタバレ込の後編です。お間違いなきよう。

イベントのネタバレとオタクの感想が混ざった危険極まりない記事です。

前編のあらすじ

川崎駅の使用済印が押されたきっぷ

3月7日にさな(佐奈)駅*1から川崎駅*2まで移動しようと目論んだ鉄オタは無事に佐奈駅を訪問してから川崎駅へ到達した。開場までまだ時間があるため、名取へ日ごろの感謝を言う機会だと思い、手紙を綴ることに…。

詳しくはこっち読んで

koteyubi.hatenablog.com

手紙を書いた話

前編ではまるで川崎に着いてから手紙を書くことを思いついたかのような書き方でしたが、実際は移動中の新幹線で文章自体は考えていました。何を書いたかは秘密です。名取以外に読んで欲しくないし、名取にさえ読まれると思うとこっぱずかしいので…。あまり綺麗な字じゃないですが、私が伝えたいことが伝わればいいな(要らんこともいっぱい書いてあるけど)。ところ構わず自己顕示欲を出してしまうのは私の悪いクセなんだ。どうでもいいと思ったら忘れてくれ。

……便箋2枚で収まるかと思ったんですが考えが甘かったようです。ギリギリ足りず3枚になりました。しかしそこは大きな問題ではありません。なぜなら手紙を書き上げた頃には18時半。とっくに開場しており、開演は19時です。急がねば。

私は他のせんせえ*3と鉢合わせにならないように、敢えてチネチッタ*4とは駅を挟んで反対側にあるカフェで手紙を書いていました。そのため会場まで歩くには少しばかり時間がかかります。

 

コインロッカーに着替えの入ったカバンをぶち込んで、チネチッタへ急ぎます。ロビーに入るとチッタ*5を堪能していたのか私と同じくギリギリに到着か、次々とせんせえ方が入場していました。

私にとっては2回目のばくたん現地です*6。中に入ると「そういえばこんな構造だったような…」という雰囲気がなんとなく思い出されます。前回同様フラスタがいくつも置かれており、行動力の塊みたいなせんせえがたくさんいらっしゃいます。しかし開演はもうすぐ、フラスタを眺めるのは終わってからと決め、チケットに書かれたCINE8へ。

前回と同じ・・・

到着。もう開始直前だったのでドキドキするとか死ぬとか考える暇もない。

隣の方が置いた荷物が私にぶつからないか心配したのか「荷物大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。やさしい。私としても特に支障は起きてないので「大丈夫です」とだけ答えた。せんせえの気遣いが現れている。すげえ上から目線で申し訳ないけど、人がそうしているのを実感すると嬉しくなるね。自分ができているかは分からないですけど。

個人的に「オタクに対する世からの目線なんて地に堕ちてるから、オタクとして生きるなら少しでもマトモに見えるように行動しないといけない」という観念が強くて、「少しでも良からぬ点が露呈したら明日から自分の立場はない」とさえ思っている*7。だからこそ、より丁寧に生きようと感じる姿勢を同族から感じると嬉しくなってしまう。ただしここで馴れ合いは禁じられているので、それ以上は何もしない。

……ついに来てしまった。

私はまたここで一人の女に揺さぶられる。

面と向かって感情を爆発できるまたとない機会。

覚悟を決めろ。

覚悟しろ名取。

開演

ここからはイベントのネタバレを含みます。見たくない方はブラウザバック。

ここからはイベントに釘付けでマジで写真1枚も撮ってないので文章だらけです。ゆるして。

声出し練習

なんと言っても今回のばくたんの特筆すべき点は、史上初の声出し解禁である。オタクイベントなんて今までばくたん以外未経験なので初めてコールアンドレスポンスというものに触れる。緊張していたが楽しみも同じくらいあった。初めての人も多いからという配慮か、最初は声出し練習の時間も設けられた。

初めての声出しなのでやっぱりこっぱずかしいというか、日和ってしまう。あんまでっかい声出す機会がないので照れがある。でも練習を経て少しずつ慣れてきた。まだ照れは抜けきらないがこの機会は大きかった。来年以降もこの時間があると嬉しい。

 

そして盛大な祭りは幕を開けた。

1曲目「エッビーナースデイ」

誕生日の開幕に相応しい1曲目。

フレーズは言われなくても覚えてる。

「はい!はい!な!と!り!」

「はい!はい!インターネット!」

「はい!はい!な!と!り!」

「はい!はい!さ!な!」

声出しできる…!!その事実だけでもう涙腺は怪しかった。まだ始まったばっかりですよ???

でも無理もないだろう。名取を前にした声出しは、ばくさん*8したあの時から昨日まで、ずっとずっと願っても願っても叶わなかったのだから。

今年も無事に「誕生日できた」ことをかみしめた。こうやってイベントを開催して盛り上がることができるのは当たり前じゃないことをよく知っている。

この曲が私にとって人生初のコーレスになった。6年弱一緒にいるインターネット女の誕生日を、自身の声で祝えることが何よりも嬉しかった。

2曲目「メチャ・ハッピー・ショー」

この曲は初めて現地に行ったばくたんで初披露された楽曲なので特に思い入れが深い。

すごく明るい歌詞なのに涙腺が緩んでしまう。名取が本当に楽しそうだから?名取の素直な気持ちを浴びているから?なんで?なんというか、我が子の学校の卒業式を見に行った親ってこんな気持ちになるんですかね?別に親でもなんでもないんですけど…。うまく言語化できない…。

私はこの曲で最後にある、

「このショーが終わっても続いていくストーリー 一緒だとうれしい なんてね!」

ってフレーズが特に好きで、一つ何かを成し遂げてもまだまだ先があるんだという希望と同時に、ストーリーの続きは名取と我々で綴っていくものなんだと、一緒にいていいんだと、そう感じる。

作詞が名取本人だけあって、名取の素直な気持ちが現れている曲だと強く感じることができる。去年のばくたんやその曲*9を見てもそれは揺るがない。

3曲目「PINK, ALL, PINK!」

この曲はばくさんした2020年に初披露された曲。タイトルの通り「PINK, PINK, ALL, PINK!」という掛け声が特徴的。つまり、端からこのコールをしてもらうことを想定して書いた曲と推察できる。ばくさんした4年前は配信越しでしか声をかけることができず、それ以降も現地での声出しは不可能だった。

長かった…。

「PINK, ALL, PINK!」の目指していた姿が、そこにはあった。

「キミの声を聞かせてもっと!」が現実になった。ようやく自分の声を聞かせることができた。

4年前のことがようやく本当に清算できた。そう思った瞬間だった。

関係ない自語ゾーン

私は以前、名取→佐奈というきっぷを作って移動したのですが*10、それが2020年3月のことです。私は佐奈駅に到達した後は夜行バスで帰宅し、翌朝にばくさんを知ったので、PINK, ALL, PINK!の発表から声出し解禁までと、佐奈駅の初訪から再訪までは同じ4年の時を経ています。私個人としては、ここでも時間の長さを感じ、目頭が熱くなったのです。名取と直接関係ないことに結び付けるのもアレなんですが、名取がいなきゃ佐奈駅には行ってないのです…。

 

冒頭無料配信の部分はここまで。ここからは本当に現地か配信見てないと知らない部分なのでえらいひとに怒られたら消します。あと時系列間違ってたらゴメン。

ネタバレやめてください!

名取が登場して少しおはなしの時間。初めての声出し解禁ということでコーレスについて触れていた。お嬢様部とか言いながら裏声出すのマジで面白かった。地獄ではあるが。俺だって女の子せんせえになれるんだぞ*11

このとき一つ不満が出たとするなら、一つネタバレを食らった事である。というのも、今年のばくたんミュージアム*12には、制服名取の等身大フィギュアがあるらしいが、それを名取本人からその場でバラされてしまった。ネタバレですか!?キレそ~~~~~

いや別に隠されてたわけじゃないんですけど、なぜかせんせえ方は誰が決めたわけでもなくほとんどが等身大名取についてTwitterに投稿しなかったため、まるで報道協定*13の如く情報が漏れずにいた。実際俺も名取にバラされるまで知らなかった。俺も拝みてえな、名取の「存在」を。

事件発生

そんな名取の周囲では王国に招待されたと思しき人々*14が談笑している。

ほどなくしてさなちゃんねる王が現れてスピーチを始めた。その最中に事件は起こる。

場が暗転すると制服名取が死んでいた。なんてことだ。しかしここで飛んだヤジ声援(?)は

「あ!!」

とか

「自首しろー!!」

と名取が犯人であるかのような言いぐさばかり。マジでいつもの配信と雰囲気が変わらないのスゴすぎる。でもこれでこそ名取のイベントだなとも感じるし、こうであってほしいと思っていたので安心した。

 

しかしまあ名取はやってないということで、事件解決の為に名取探偵事務所の出番。

4曲目「ナゾトキ処方箋」

この曲はオリジナル曲ではなく、てにをは氏のアルバム「女学生探偵物語」に収録されている楽曲の一つ。私はボカロに限らず音楽にかなり疎く、最初この曲がカバーと分からなかった。だってあまりにも今回のテーマと近すぎないか???ナースである名取と探偵が交差したらこんな歌詞にもなるでしょ!!!イベント終わり際に「なんとなく例年の傾向からアレは既存曲を名取がカバーしたのかな?」と初めて思った。

今年の新衣装は

というわけでここで新衣装お披露目。探偵衣装である。

かわいい。うさみみの帽子とかでっけえ三つ編みとか、今までとはまた違った要素がありながらも、名取らしさ全開。あとうさぎのしっぽ。とっても良い。あれやこれやと語り出したらキリがないのだが、とにかく良いものである。語彙とかいうのがない。

名取に「かわいい?」て聞かれたのでそりゃ「かわいい~~~!!!」って叫びたいじゃないですか、でも私ここだけめっちゃ声ちっちゃくなっちゃった。名取のことはいつもかわいいと思ってるしこの衣装もかわいいけど、それを本人の前で口にするのってすっげえ照れくさいのだ…。

謎解きの時間

で、事件解決するためには謎解き、暗号を解読する必要があった。推理の結果、謎を解くヒントは「ぼうさいのひ」にあることが判明。ここで名取が呼びかける。

防災の日っていつー?」

答えは9月1日。それ自体は私も知っている。素直に教えてあげることもできる。

しかし、普段の配信を見ているせんせえなら分かるだろう、そしてどのCINEもそうだったのではなかろうか?

素直に教える人などほとんどいない……

「わかんなーい!!」

「わかんないじゃねーよ!!」

これだよこれこれ!!マジで普段の配信って感じがして最高。私も便乗して「ググれー!!」って叫び飛ばした。マジで気持ちがいい。名取へ文字じゃなくて声でヤジを飛ばせる交流できることがこんなにも楽しいものとは思ってもいなかった。

動物裁判だ…!

んで事件の犯人でないかと推測されたのはデビルである。が、デビルは自分じゃないと無罪を主張している。ここで、イベント前に行われたアンケートが使われた。アンケートで募集した悪事を参加者が有罪か無罪か投票する企画である。私は全部有罪に投票した。あまりにも恐ろしい悪事が多すぎる、でもそれはそれとしてデビルは日頃の行いだと思う。

5曲目「デビルの証明」

で、ここで流れた曲が新曲「デビルの証明」

いたずら好きなデビルの構ってほしい気持ちが歌詞によく表れていた。本当は仲良くなりたい気持ちが小さないたずらに現れているのだろう。だからいたずらこそするものの、血も涙もない人間(?)ではなくむしろそこには愛らしさすらある。

ってことはデビルは本当にやってないんだろう。そこまで言うんだから。

じゃあ誰が犯人なんだ

※この辺りからかなり記憶があやふやで駆け足どころかダッシュの感想文になります

デビルがやってなくても、人死んでるし場も荒らされたんだから誰かしらがやったのは明白。また謎解きの時間だ。

「名取の誕生日っていつー?」

「わかんなーい!!」

ここもやっぱり配信のノリだわ。最高。

しかし王はもう犯人が分かっているのだという。

犯人は制服名取だった。

曰く、自身が王になれば崇拝の対象となるのではないかと目論んだのだとか。そのために選んだ手段が、王を殺めてから衣装を入れ替え、復活を演じて崇拝を手にすることだったのだという。キリストかよ。

ま、まあ何はともあれ、本人も反省してるし一件落着というわけだ。

6曲目「いっかい書いてさようなら」

この曲は承認欲求やら込みこみのインターネットでの生き方が現れているのだとか。大変申し訳ないのだが、この曲が今回のテーマに近いであろうにも関わらず、歌詞をちゃんと聞き取れなかったのも相まって内容をあまり覚えていない。今すぐにもう一度聞きたい。あの時の記憶を呼び覚ますがために反芻したい。きっとこの曲も、私の心に深く刻まれるから。

最後は全員集合。みんな飛び出してきたときガチで鳥肌モンだった。様々な姿の名取がいたが、みんながみんな異なる踊り方をしているのがとても印象的だった。それだけは鮮明に覚えている。人には人それぞれの特徴が、アイデンティティがあるんだから、そう伝えたいのではないかと今は感じる。

そんな曲を最後に画面は暗転した。

 

会場は静まり返る。スクリーンにはばくたんのロゴが大きく映っている。少し間をおいてもアナウンスは無い。

 

つまり、そういうこと。きっと誰もがそう思ったんじゃないだろうか。

 

しかし去年のこと*15もあるのか(私はそうだった)、誰も声をあげる者はいない。

誰もが理解しているはずなのに、沈黙が続いた。

誰かがいくしかない……。しかし私にそんな度胸はない…。

 

考えている最中、一人の声が静寂を切り裂いた。

刹那、コールと手拍子は増してゆき、加速した。

私もその喝采に乗じたのはそれからだった。

 

最初に声を出したせんせえに最大限の敬意と感謝を表したい。

 

再登場

程なくして幕が上がる。

そこにいたのはナース服に身を包んだ名取。

やはり名取といえばナース服です。何度でも言うが、原点にして頂点。

ここでまた少しおはなしの時間。アンコール早かったスクリーンとか晒し上げてた。

「今回配信に声が乗ってるのはCINE8なんですけど…」

 

…カメラマンさん回ってるからもしかしてと思ったけどココ晒されてんのか!?

 

さっき叫んだ「ググれー!!」てでっかい声もインターネットに放流されたと思うと面白すぎる(聞こえたのかな…?)

 

「CINE8は(アンコール)ちょっと日和っちゃいましたね~」

はい……日和っちゃいました……

行動が全部晒されてちょっと恥ずい。

 

告知が諸々ありまして、最後の曲が待っている。

まあ言わずとも分かるでしょう。

 

「さなのおうた。」

 

俺はこの瞬間をずっと待ち続けていた

 

「好きだよせんせえ」に「好きだよ名取」と返せる日を

 

ばくさんしたあの時から、4年間

 

「大好きだよせんせえ」に「俺も」と返せる日を

 

名取が見ている目の前で

 

「見てるよせんせえ」に「見てるよ名取」と返せる日を

 

自分の声で伝えることができる

 

「ありがとうねせんせえ」に「ありがとう」と返せる日を

 

この瞬間をずっとずっと待ち続けていた。

 

***

 

どんなに好きで仕方なくても

言葉にしなきゃ伝わらない

 

だからこそ、この瞬間を大事に、そして楽しく

4年の時を経てやっと「ここまでこれた」んだ……!!

 

この日私の願いは一つ叶った。

 

頬を伝う流星が、川崎の夜に煌めいた。

 

ありがとう。

 

余韻

CINE8をあとにする。人が少なくなるのを待ってからフラスタを眺めることにした。写真にも収めた。ゆっくり見て、それぞれのこだわりを見てみたい。

閉館ギリギリまで居座ってすいませんでした。

危ない、手紙を渡しそびれるところだった。閉館ギリギリなのに受け取ってくださったスタッフさん、本当にありがとうございました。今回のばくたんを見て、私が手紙に書いた思いというのはより強いものになった。そう確信した。

最終列車はまだ来ないぞ

私は横浜市在住なので川崎なんてすぐそこ、日付が変わってもまだ電車は残っているような近場なので、かなり長い間余韻に浸ることができた。

 

今回のばくたんは去年の内容がシリアスなものだったので、反動で(?)今年はバカに舵を切ってると名取が述べていた*16がその通りだった。でも私は名取に泣かされた。その理由は今までの積み重ねがあるから。曲そのものに名取が歩んできた、俺が見てきた、皆で歩いてきた「名取さな」というコンテンツの軌跡が刻まれているから。特に「さなのおうた。」は、その最初から今までの歩みを「今」の地点から振り返ることができる。耳にするたびに今までの歩みが走馬灯の如く呼び起こされる。私にとって「さなのおうた。」は、名取さなの常に最も古くて、かつ最も新しい曲なのである。

 

初めて声出しをすることができたばくたんだが、とにかく素晴らしいものであった。こんなに楽しいものなのかと認識させられたし、また是非やってみたいものだと本当に思った。

一応は動画投稿を経験している立場だから多少わかる(つもり)のだが、再生数等の数字でも盛り上がりは実感はできるものの、見ている側の感情が最も伝わるのはコメントである。殊に配信はそうである。極端な例だが、同接10000でもチャットは微動だにしない配信と、同接50人でもチャットは盛んな配信、見ててどっちが面白いだろうか。私は名取に関して言えば後者だと思う。バーチャルYouTuber双方向性コミュニケーションに関する話題や議論は黎明期から存在するが、ここにきてその魅力を改めて実感できた。名取と我々で初めて同じ媒体「声」を使ってコミュニケーションをとることができた。どんなに願っても画面からは出てこれないレインボーガールが、確かに我々の声を聞いて返事をしているのだ。それに加え、コーレスありきの楽曲を生み出し続けた名取に、ようやく名取と我々が本来見たかったであろう音楽の姿を互いに作り合うことが、見せ合うことができた。この二点によって声出しできることに対して大きな意義を感じたし、その有難さも楽しさも知ることができた。

じゃあ声出しができなかった今までのばくたんはというと、代わりにペンライトの色で感情表現する文化が生まれた。例えば赤なら怒り青なら悲しみ緑なら草(=笑い)…。歌っているときはピンク色に振られていた。今回声出しができることは良いのだが、感情表現と声出しがどっちつかずになってしまうのではないかという懸念が私の中にはあった。結論を述べるとこれは杞憂だった。声出しもペンラ振りも両立できる。なんなら同時にやると最高であった。私が浅はかだった。またこうやってできる日が今から楽しみだ。

 

この日はチッタのBGMも名取の曲で統一されている。これだけの人を動かすための行動力、企画力が名取にはある。自分が何をやりたいのかがハッキリしているし、それを実現させることができる。そのために人を動かすことができる。それがどれだけすごいことか。個人勢であることを忘れそうになるくらいの大きなイベントがこの川崎という地で現実になっている。何がやりたいか、何を見せたいか、本気になっている名取を見ると、自分もやりたいことに向かって本気でアクションを起こそうと、そう思える。

 

余談だが、ばくたんが終わった後もチッタに残っているせんせえは少なくない。そんな人々がまだ営業していたケバブ屋に列を成していてちょっと面白かった。私も買おうか少し悩んだが、同じく近場だからという理由で控えた。別日に食べに行きたい。

 

こんな風に今までの名取の歩みと、そのすごさを反芻しながら、ゆっくりと時間は過ぎていった。

しばらくチネチッタをうろうろしていると、ポツポツと雨が降ってきた。熱狂した体をゆっくりと冷ましていくような雨である。

夢の終わり

家に帰るまでがばくたんです。夜も暗いので気を付けて帰らねばならない。ガキでも大人でもそれは同じです。

夢のような時間が終わってからつく家路は切ないものです。

でもこんなとき、この言葉を私は何度だって言います。

 

「夢の終わりに待つものは現実である」

 

夢のような時間が終わって現実に引き戻された?否。

夢は叶って初めて現実になるのです。

旅路は続く

でもこのばくたんで名取さなが終わるわけじゃありません。先ほどは割愛しましたがなすど*17コラボの延長や、六本木での音楽イベント開催も発表されたりとデカい出来事がまだまだ続きます。そうじゃなくても日頃の配信は続きます。もごご*18だってどくラジ*19だってあります。名取は活動から6年を迎え、7年目に突入です。

ここまでの道のりを振り返ると長い距離を歩いてきたなあと感じます。それでもまだ続きがあることってスゴい話です。この旅路の道中、普段の配信を見るのだってそうですが、私はカスみたいな音MADだって作ったし、関係ないのに名取駅とか佐奈駅とか行くし、毎年のようにこの時期にクソオタク文章書いてます。結局自分さえ良ければいいのかもしれないですが、これらは名取がいなかったら全部成してないことです。私は名取が連れて行ってくれた場所で寄り道をするのが大好きなのかもしれません。

それでも名取はまだまだ私に知らない世界を見せてくれるというのだ、ならまだまだ歩いていこうじゃないか。今回使ってない曲で例えるのも無粋ですが、

 

私はモンダイ大アリのトリッパーです。

それでも私は名取についていきます。

まだまだ知らない景色を見たいから。

 


*1:三重県にある駅。名取さなとは何の関係もない。

*2:イベント会場の最寄り駅。

*3:名取さなのリスナーのこと。

*4:ばくたんの会場となる映画館。

*5:ラ・チッタデッラの略。チネチッタ含めた周辺施設群の総称。

*6:前回は2022年

*7:これは私が鉄道オタクも兼ねているから余計そう感じるのだと思う。

*8:中止に終わった2020年の誕生日イベントの通称。また、その代替で行われた配信のことも指す。

*9:ゆびきりをつたえて

*10:過去記事参照

koteyubi.hatenablog.com

*11:なれません。

*12:会場近くのカフェに期間限定で名取のフィギュア等が展示されている。

*13:立て籠もり事件などの際に、犯人を刺激しないように全メディアが一切の報道を控えること。

*14:とは言っても、全部異なる世界線や衣装の名取である。

*15:真面目な展開で幕を閉じたため、アンコールは無かった。

*16:https://x.com/sana_natori/status/1763932382707802192

*17:那須どうぶつ王国の略。栃木県那須にある動物園のこと。

*18:「名取さなのもぐもぐごほうびごはん」という漫画の略称。名取のFAXBOXに月一で連載されている。

*19:「名取さなの毒にも薬にもならないラジオ」の略称。木曜の深夜に文化放送で放送されている。