こてゆび雑記文庫

こてゆびってオタクの雑記が溜まっていくだけです

3月7日、私はこの日が来るのが怖い。

【警告!】この記事には2022年3月7日に開催された「さなのばくたん。-メチャ・ハッピー・ショー- Powered by mouse」のネタバレが含まれています。まだ内容を知らないせんせえは先に配信のアーカイブ視聴を強く推奨します

 

この記事はばくたん現地の感想と、オタクの感情放流が一緒くたに含まれたとんでもない記事です。共感性羞恥等感じたら直ちに閲覧を中止してください。

 

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3月7日、私はこの日が来るのが怖い。

 

なぜなら、自分の感情をグチャグチャにされるのを分かっているから。情緒がメチャクチャになるのを分かっているから。

では、どうしてそうなってしまうのか。

答えは一つ。一人の女のせいだ。

その女、名取さなは普段YouTubeで配信をしている。ある日は雑談、ある日はゲーム、またある日は絵を描いたりと内容は様々である。

YouTubeの配信は、視聴者がチャットにコメントを書き込めるのだが、彼女の配信では、仲良しの友人に殺すぞと言うようなノリで配信者に殴り掛かるかのようなコメントが目立つ。俗に言うプロレスってヤツだ。

私はそのプロレスとやらが面白いし、居心地が良いのでいつも彼女の配信を楽しく見ている。中学や高校で友人とバカやりあうみたいなこのノリが好きで、配信を見ている。

 

でも3月7日は違う。

3月7日は彼女の誕生日であり、大きなイベントが開催される。

このイベントは今回で3回目。1回目は未知の感染症により中止となりYouTube配信に。2回目は無事会場で開催され、ネット配信された*1

過去2回、イベント終了後に私の感情はグチャグチャにされている。感情を吐き出す場所がないとどうにかなりそうで、ただひたすらに駄文を連ねてインターネットに放流した。*2

 

それ程までに私の感情を大きく揺り動かす存在となっていた彼女の存在は、ある意味脅威であった。

 

「なんだよ湿っぽいなあ?いつものようにプロレスしてればいいだろ?ゲラゲラ笑ってニッコニコで終わろうぜ?」

とさえ思ってしまう。

※これはイベントの内容に対して意見するものではなく、私が感情をグチャグチャにされることに怯えて張っている虚勢であることをご理解願いたい。

 

今回、私は初めて現地のチケットを購入した。イベント会場へ初めてその足で赴くのだ。自分から感情をグチャグチャにされにいくとか自○志願者か?

どうせ自宅で見ても会場で見てもグチャグチャにされるならいっそ殺して欲しいのでより殺意が高そうな会場でイベントを楽しむことにした。

会場は映画館なのだが、今回は昨年に比べて使用スクリーンが増えている*3、つまりは座席の増加を意味している。私は日和って先行抽選には申し込まなかったのだが、一般販売でも空きがあり、当日の暇も確定したところでチケットを購入した次第。

 


 

時は否応なしに流れ、3月7日を迎えた。

目が覚めたら午後1時。川崎へ向かう。

隙自語だが、私は現在横浜市在住で、川崎までは電車で30分という近場も近場である。日本全国からせんせえが来ていると思えば目と鼻の先も同然の位置である。なのでお昼に起きても大丈夫だし、寧ろ今日は遠征せんせえの為にコラボ店舗は端から入らないつもりでいた。ここまで喋ったら王*4に特定されちゃう…。

冗談はさておき、電車にせっせと乗り込んだ。

 

「…まもなく~、京急川崎~、京急川崎です。」

そうアナウンスが流れ、ふと窓の外に目をやると、そこには丁度チネチッタ*5が。

一気に緊張が高まるのを感じる。ここに行くんだ、私は今から。

電車で普段から行ける範囲に感情グシャ・スポットを作らないで欲しい。

 

チケットの発券やその他道草をしながらのんびりチネチッタへ向かった。

さなちゃんねる王国*6で馴れ合いは禁じられているが、折角の機会なので誰かせんせえ*7にエンカしたいという気持ちがあった。すこ~しTwitterで呼びかけると塩化してくださる方がいらして嬉しかった。この場を借りてお礼を、ありがとうございました。せんせえと会うのは初めてだったので感激。俺以外もちゃんと肉の人間*8だった。

 

肉の人間といえば、イベントの開場が近づくと、チネチッタの前にたくさんの人、人、人。

「せんせえって、こんなにいたんだ…」

「インターネットに潜んでいるだけで、途轍もない数の人がいるんだ…」

「これだけの人数を集められる力が、名取にはあるんだ…」

感激した。こんなにたくさんせんせえがいたとは。25万人と言われてもピンとこないけど、実際にばくたん*9現地勢だけでさえ集まるとこの人の数。すごい。そして俺もこの中の一人。

 

 

 

イベント会場へ入る。

 

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あ~~~~~

 

 

 

ヤバイ

 

 

 

死ぬ

 

 

 

はあはあはあ

 

 

 

死、死~~~~~~~~

 

 

 

スクリーン8!!!!!!!!

 

 

 

ここが俺の墓場

 

 

 

スクリーンに名取が写っているよ

 

 

 

これは現実かそれとも過去一強い幻覚か

 

 

 

会場内で名取の曲が流れるだけで情緒がおかしくなりそう

 

 

 

死ぬんか?

 

 

 

享年24

 

 

 

こんなデカ・スクリーン5つも占領しやがって圧政王がよ…

 

 

 

あぁあぁあぁ始まるよ

 

 

 

しぬしぬしぬしぬ

 

 

 

いっそ殺してくれ

 

 

 

私はさっき馴れ合いをしました馴れ合い罪で処してくれ

 

 

 

え?もう始まるの?????

 

 

 

冗談やめて

 

 

 

死刑宣告を食らいました

 

 

 

………………

 

 

 

…………

 

 

 

……

 

 

 

回顧、追憶、述懐

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会場の写真撮影はOKでした。

執筆中の私ですが、比較的情緒が落ち着いているタイミングで、現地の感想を内容を思い出しながら書いていこうと思います。

 

最初に流れたのは青空のラプソディ

アニメ「小林さんちのメイドラゴン」のOPとして皆さんもご存じではないでしょうか?

サビに入って「飛んだあああああああああああああああ」と心の中で叫んだのは俺だけじゃないはず…だよね…?

 

次に「エッビーナースデイ」

去年のばくたんで披露された名取オリジナル曲の一つで、名取の誕生日を祝う曲となっています。まさにこの日にピッタリ。今年も「誕生日できた」な…!

 

ここまではYouTubeで冒頭無料として配信されていた部分です(アーカイブは非公開のため視聴できません。)

有料部分はどれくらい喋っていいのか分かりませんが、えらい人に見られて怒られたら消そうと思います。

 


 

今回はイベント全体がストーリー調になっておりました。誕生日イベントをいざ始めるぞと意気込んだその時、名取の服が意志を持って動き出すのです。我々はイベントのために衣装を説得することに。チッしゃーねーな…

 

最初に登場したのはナース服

ナース服は「名取といえばナース服なのに、外出するときは着用させてもらえない」ことに不満のようです。というわけで、事前に取ったアンケートでせんせえの行った旅行先や気になるスポットを発表するコーナーでした。

そんな企画の後に流れたのが新曲「モンダイナイトリッパー!」

一度しか聴いてない(CD買い忘れた)ので、既に旋律も歌詞もほとんど覚えてないが、「名取をいろんな場所に連れていきたい、様々な景色を見せたい」と思ったことは強く覚えています。

 

↓↓↓読み飛ばしていいゾーン↓↓↓

この曲を聴いて、一発で「これで下車*10作りてえな」って思ってしまいました。世界中の様々な場所が出る歌詞だったと記憶しているので、私的レールスター*11をこれで拵えたいと思った所存。

名取の曲なので、「名取を鉄道で様々な場所に連れて行く」というコンセプトでいきたいなあ、と思ってたり…。多くは語りませんがある意味私が普段見てる幻覚の具現化かもしれません…。

推しの曲を俺得でしかない音MADに使うなど無礼も承知ですが、今回は譲れないかもしれません。

↑↑↑読み飛ばしていいゾーンおわり↑↑↑

 

次に登場したのは王の衣装

より偉そうになった威厳が増したさなちゃんねる王(の衣装)のありがたーいお言葉を拝聴する。王の仰せのままに拍手をしたりサイリウムを振ったり…。

すぐにこれが新曲のフレーズの練習だと知らされた。

その曲は「だじゃれくりえぃしょん」

名前通り歌詞はダジャレだらけでした。普段からクッソ寒いダジャレを連発してる名取らしい曲です。

会場で聴いてすぐ気づいたけど、これイントロ7拍子ですよね?お陰でのっけからダジャレが間髪入れず幾つも降りかかってきたのをよく覚えています。こちらはもうストリーミング配信が始まっているので購入すればいつでも聴くことができます。

 

最後に姿を現したのは制服

普段の名取と違ってオドオドしている様子だったがそれも一つの"""癖"""であった。かわいい。ここでは「制服さんを攻略せよ」ということで、参加者のアンケートによって選択肢が決定され話が進んでいく形式だった。まあ普段の配信からひどい有様なので参加者がまともな選択肢など選ぶはずもなく、最終的にセンブリ茶を飲む羽目になった。不味そうに飲んでた。

こんな関係もアリなのかな…と制服が呟くと、流れた曲は「アマカミサマ」

 

……!!!

 

ハッとさせられた。企画には素直(?)な選択肢も用意されていたのに、我々が常に最悪の選択肢を選ぶところまで全て見透かされていた。そう確信した。

この曲は先述した「エッビーナースデイ」同様、昨年のばくたんで発表された楽曲です。そこには名取とせんせえの間にある絶妙な関係性が表されています。名取やスタッフが、普段のプロレスのような配信のノリがこの会場でも行われると確信し、この企画を設けその締めとして用意し歌ったのです。

この曲、結構「クる」んですよね。これ以上に私を突き動かす曲もありますが、お互いを理解し信頼していなければ生まれないこの絶妙な関係でいることが、私は幸せなのです。

 

無事すべての衣装が元に戻ったところで、なんと今回3つ目の新曲が発表されました。一気に3曲も発表って情報量エグいですよ?????もうちょい小出しにしろよ。

曲名は、今回のばくたんのサブタイトルでもある

「メチャ・ハッピー・ショー」

 

名取自身が作詞したということで、どんな歌詞なのか、そしてどんな曲なのかといざ聴きましたが…

 

すごい、真っ直ぐな気持ちがそこにはありました。

でも、言わせてください。

素晴らしいものを提供しているのは貴方の方です。

貰ってばかりなのは私の方です。

あと、さなのおうた。の歌詞入れるのは反則だと思います。

王だから許されるんですか?

 

まあそれはともかく

 

誕生日おめでとう名取!これからも応援してるぞ!!

丁寧なインターネットやってくぞ!!!!!

 

そう思いながら、この素晴らしい曲を最後にばくたんは幕を閉じたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか。

 

まだ"あの曲"を歌ってないのにばくたんが終わるはずないだろう?

 

一人残らず全員が同じ気持ちだったに違いない。アンコールを求める手拍子が会場に響き渡る。

結構長い間拍手したので腕疲れた…

 

衝動、決壊、虚空

アンコールを受けて現れた名取はナース服に身を包んでいた。

やはり名取といえばナース服だなと、私はそう思います。原点にして頂点。

 

最後に様々な重大発表があったのだが、途中で音声トラブルが発生して全然聞き取れない状態になってしまった。調整の間しばらく待機画面が映っていたのだが、無音になってもサイリウムを振り続けるせんせえ方に草を禁じ得なかった。

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※現場は無音です

 

余談ですがこのイベント、アンコールの前も後も含めてところどころ音声が途切れたり体が動かなくなるトラブルに時折見舞われたんですよね。しかしそれさえも上手く笑いに変えてしまう名取とせんせえには感心するばかりです。私は周りに合わせて拍手したりサイリウム振ったりしただけですから…。

 

トラブルも解消し仕切り直し。

様々な発表に大喝采となった後、最後の曲が始まる。

今更曲名を言うまでもないが、

 

「さなのおうた。」*12

 

***

 

ああ、イントロでもうダメだ

もう俺の情緒は滅茶苦茶だ

あーあ

 

 

 

私は会場を見渡した

 

会場にいるせんせえ方の一体感

 

私はこの桃色の海原の一つの波

 

ピンク色の光が向く先はただ一つ

 

スクリーンに立つ一人の女

 

全てが名取を向き

 

名取が全てを見ていた

 

だから俺は応えるよ

 

一人のせんせえとして

 

***

 

好きだよ名取

 

大好きだよ名取

 

見てるよ名取

 

ついてくよ名取

 

ありがとう名取

 

 

伝わってるぞ その気持ち

 


@37bakutan

 

…あれ?

 

視界がぼやけてら

 

なんでだろうなあ

 

視界がぼやけて見えねえなあ

 

サイリウムを必死に振っているだけで精一杯だ

 

他のことなんか何も考えらんねえや

 

何もかも溢れてきちゃった

 

決壊したダムは止まらない

 

***

 

だから言ったじゃん

 

俺はこの日が来るのが怖いんだ

 

滅茶苦茶にされて

 

感情がなくなっちゃった

 

何も持ってないよ

 

全部溢れちゃった

 

***

 

ああ、さっきの俺

 

「死ぬ」って、「墓場」って言ったけど

 

さっき名取が、「まだまだ続くぞ」って言ってた気がする

 

あーあ

 

ここが墓場だったはずなのに

 

まだまだ続くなんて言われちゃあ

 

成仏できそうにねえや

 

 

 

しゃーねーな

 

ついてくぞ

 

 

 

余韻、残り香、残渣

盛大な誕生日会は終焉を迎えた。

皆が何を思っていたのか、はたまた私のように何も感情を持てなくなっていたのかは分からない。ただ、スタッフの指示に従って黙々と退場していく。

 

でも、ここから出たくない

出たらもう二度と戻れないような気がして

 

このお誕生日会をずっと続けていたい

いつまでも続けばいいのに

 

そんなの叶わぬ願いと知っている

気付けば私はチネチッタの外で黄昏れていた

"最終電車はまだ来ない"から

私はチネチッタで余韻に浸る旅をしていた

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終わっちまったな…

と思ったが、同時に私がかつて発した一つの言葉を思い出した。

 

「これは夢の終わり、それはもう現実。」

 

夢のような時間が終わって現実へ引き戻された?

否、全て終わって描いた夢は初めて現実のものとなったのだ。

 

***

 

傍をかすめる京浜急行を見て

ここが川崎だと脳が強制的に再認識させられる

 

もう帰ろう

残渣もいずれは掃かれる

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また来る

まだコラボ店舗*13に行ってないからな

 

名取と、スタッフと、音楽に映像に3Dにと拵えた技術者と

ばくたんに携わった全ての方々に感謝を。

 

ありがとう。

 

***

 

たった一人の女が発端で

 

私をこうやってしんみりとさせてくるから

 

3月7日、私はこの日が来るのが怖い。

 


 

名取さなさんへ

去年のばくたんで手紙を頂いたのに、今年書きそびれたのでここで失礼します。

お誕生日おめでとうございます。

メチャ・ハッピーなショーをありがとうございます。

まずはその二つです。

 

面白いことも何一つ言えない王国民ですが

こんなでっかい存在に見合うでっかいラブを届けられてるか不安ですが

これでも二十何万といるせんせえの中の一人です

 

日に日にデカくなっていく名取について行けるか不安で仕方がないです

それでも頑張って食らいついてきました

遠慮はいりません、デカくなりたいだけなってください

振り落とされないようにするので

 

 

 

湿っぽいのは性に合わないんでもっとフランクに話すわ

 

また配信で面白いこと聞かせてほしい

楽しいゲームがあったらやってほしい

面白いコラボあったら教えてほしい

 

でっかいラブ届けられるかどうかは俺次第だから

名取は気ままにやってくれ

 

俺は名取が好きだ

好きじゃなきゃこんなに必死こいて追っかけてないからな

「好き」に勝る感情は滅多に現れないんだよ

 

 

 

俺はついてくから、教えてくれよ

 

名取、今度はどんなコトを見せてくれるんだ?

 

こてゆびより

 


*1:2回目はYouTubeではない有料プラットフォームで配信された。

*2:

koteyubi.hatenablog.com

 

koteyubi.hatenablog.com

*3:去年は3つだが、今年は5つ。

*4:さなちゃんねる王国の王、すなわち名取さなのこと。王国については後述。

*5:正確には「ラ チッタデッラ」という施設群があり、その中の一つが映画館の「チネチッタ」である。今回は便宜上どちらもチネチッタで呼称を統一する。

*6:名取さなを王とする国…という体で、名取とその視聴者集団を指すときの単語。

*7:名取さなの視聴者のこと。

*8:バーチャルではない生身の人間。

*9:今回のイベントの名称。

*10:鉄道を題材にした音MADのこと。

*11:自前の鉄道系素材を無差別に盛り込んだ音MADのこと。

*12:句点(。)まで含めて曲名である。

*13:ばくたんに合わせてチネチッタの様々な店舗が期間限定で名取とコラボしている。